潜水調査が行われ、水中に石群があることが分かった坂本城跡沿いの琵琶湖岸=2023年2月、大津市(京都橘大提供)
 坂本城跡の本丸石垣付近で、琵琶湖岸の水中から見つかった石群の一部=2022年10月、大津市(京都橘大提供)

 明智光秀が琵琶湖岸に築いた坂本城(大津市)跡で本丸石垣近くの水中に石群があることが分かり、市と京都橘大(京都市)が20日発表した。石群周辺で採集した陶磁器は城があった16世紀の物だったことから、石群も城と同時期で、船着き場や防波堤のような施設だった可能性があるという。

 光秀が1571年に築城を始めた坂本城は調査例が少なく、全体像が不明。大津市などは2022年度から琵琶湖岸で潜水調査していた。

 本丸石垣近くの他、北側、南側も調査。南側では数十メートル沖合で、25〜80センチの石を約20個見つけた。北側でも同様サイズの石を3個見つけた。