【エルサレム共同】パレスチナ自治区ガザの最南部ラファで3月にイスラエル軍が救急車を攻撃して医療従事者ら15人が死亡した問題を巡り、イスラエル軍は20日、「夜間の視界不良で救急車と気づかず発砲した。誤認だった」との調査結果を発表した。この地域を担当していた精鋭部隊の副司令官を解任する。

 イスラエル軍は当初、救急車が無灯火で走行し不審な動きをしていたと主張したが、その後、救急車が赤色灯をつけて走っていた動画が見つかった。国際社会では、イスラエル軍が意図的に医療従事者を狙ったとの批判が高まっていた。

 医療活動中の複数の救急車が3月23日未明に攻撃を受け、30日に地中に埋められた職員ら15人の遺体が見つかった。破壊された車両も一緒に埋められていた。ロイター通信は4月6日、イスラエル軍が当初の説明を訂正し「報告者の誤り」との見方を示したと伝えていた。