19日、米イラン協議が行われたローマのオマーン大使館前に立つ警察官ら(ロイター=共同)

 【テヘラン共同】イラン核開発問題を巡り、米国とイランは19日、イタリア・ローマで2回目の協議を開き、話し合いを継続することで合意した。イラン側が明らかにした。次回は中東オマーンで26日の見通し。議題を核問題に限定するよう求めるイランに対し、トランプ米政権は弾道ミサイル開発の制限や中東の親イラン勢力への支援停止なども取り上げたい考え。

 アラグチ外相は国営メディアに対し米国との協議は「前向きな雰囲気で行われた。核問題と制裁解除について話し合っており、これ以外は議題に上っていない」と述べた。議論の枠組みを決めるには時間を要するとして、26日の前にオマーンで双方の専門家による会合が開かれるとしている。今後、本格的な交渉に進めるかどうかが焦点となっている。

 両国は12日、仲介役を務めるオマーンで初回の間接協議を実施。書面を計4回交換し、協議継続で合意した。19日も仲介役のオマーンの大使館を会場とし、米国のウィットコフ中東担当特使とイランのアラグチ氏が参加した。