【モスクワ共同】ロシアのプーチン大統領は19日、ロシア軍のゲラシモフ参謀総長と会談し、20日の復活祭(イースター)に合わせてモスクワ時間の19日午後6時(日本時間20日午前0時)から21日午前0時(同午前6時)までの30時間、ウクライナに対する全ての軍事行動を停止するよう命じた。ウクライナにも同調するよう求めた。

 ロシア国防省によると、プーチン氏が一方的に発表した今回の「復活祭停戦」は、ウクライナ側も応じることが停戦順守の条件。プーチン氏は「ウクライナ側の反応は、和平交渉をどれほど望み、参加する意思があるかどうかを示すことになる」と語った。

 プーチン氏は3月に合意したエネルギー施設に対する攻撃停止を巡っては、ウクライナ側から100回以上の違反があったと指摘し、ウクライナ側からの挑発的な行動に備えるよう命じた。現在の戦況について「ロシア軍は一歩一歩前進している」と自信を示した。

 プーチン氏は2023年1月にロシア正教のクリスマスに合わせた停戦命令を出したことがある。