火災の影響で見学できなくなっていた、全国で唯一石炭層に触ることができる北海道夕張市の石炭博物館にある「旧北炭夕張炭鉱模擬坑道」が19日、修復作業などを終えて7年ぶりに展示を再開し、記念式典が開かれた。
全国で唯一の財政再生団体である同市の厚谷司市長は「今回の復旧は夕張の歴史と重なるものがある」と述べた。前市長の鈴木直道知事も「夕張の過去と現在、未来を知ってもらい、新たな支援の輪が広がることを期待する」と語った。
実際に使われていた坑道を展示用に整備したもので、全長約180メートルのトンネルの中で、採炭や坑道の掘削に使う機械などが見られる。
火災は2019年4月に発生した。