プラスチック物流資材メーカーの三甲(岐阜県瑞穂市本田、後藤利彦社長)は、沖縄県うるま市に沖縄工場を新設し、先月下旬から稼働を始めた。27カ所目の生産拠点で、沖縄県内では初めて。沖縄のプラスチックコンテナ需要の高まりに対応する。投資総額は50億円。初年度は売上高10億円を目指す。
「岐阜新聞デジタル クーポン」始めました!対象店舗はこちら工場は鉄骨平屋で、建築面積6430平方メートル、敷地面積2万4750平方メートル。プラスチックコンテナに加え、医療廃棄用ペールなども生産するため、射出成形機やマテリアルリサイクル洗浄粉砕機などを導入した。温室効果ガスを排出しないゼロエミッションなど環境に配慮した商品の需要が高まっていることも意識し、販売して不要となったプラスチック製品のほぼ全てを回収してリサイクルに回すことも可能とした。
同社は、沖縄県豊見城市に営業所を開設した2013年以降、同県での受注を順調に伸ばしており、売上高は当初から約3倍に増えた。従来は受注後に九州などの県外工場から出荷していたが、新工場に切り替えることで納期を短縮。輸送コストの削減効果も見込む。
沖縄工場の新設に伴い、現地で従業員約30人を新規採用した。18日には現地で竣工(しゅんこう)式を開いた。
(玉田健太)