高関税政策を巡る米国との初の担当閣僚協議を終え帰国し、取材対応に臨む赤沢経済再生相=18日午後、羽田空港

 赤沢亮正経済再生担当相は16日(日本時間17日)、関税を巡りトランプ米大統領と会談した後、記者団の取材に「(自身は)格下も格下なので話をしてくれたことは本当に感謝している」と語った。サプライズで交渉の場に参戦したトランプ氏を持ち上げた格好だが、野党からは「へりくだったことは言わない方がいい」などと疑問視する声が出ている。

 立憲民主党の野田佳彦代表は18日の記者会見で「国を背負って交渉をするという意味では、何するものぞという気迫を示してほしかった」と苦言を呈した。共産党の山添拓政策委員長も会見で「平等な条約関係や2国間関係の下ではっきり物を言うというのが当然だ」と批判した。