日産自動車は17日、6月に開催予定の株主総会で諮る取締役の候補者を発表した。企業連合を組むフランス大手ルノーのジャンドミニク・スナール会長らが退任し、同社からの取締役は不在となる。ルノー側は金融業界などから外国人2人を指名したが、会長退任で影響力が低下する可能性がある。
日産はイバン・エスピノーサ社長と赤石永一チーフ・テクノロジー・オフィサーを候補とした。木村康取締役会議長ら独立社外取締役8人は全員留任。業績悪化の責任を問う声もあったが、日産は「継続性や安定性を確保することが重要だ」としている。