電動車いすを使う香川県の中学生が私立高校を受験するに当たり、直接対話の機会がなかったのは国の指針に照らして不十分な対応だったとして、県は17日、改善を求めて生徒が受験した高校に行政指導した。校名は非公表。県内にある他の全ての私立高にも同様に法律の趣旨や指針について周知する。
県によると、職員が同日、受験した学校を訪れて昨年4月施行の改正障害者差別解消法の趣旨や、同法に基づく文部科学省の対応指針の内容を説明。今回の事案を踏まえ、今後は受け入れに向けた具体的な解決策を検討するための当事者との「建設的対話」を求めた。
生徒は、設備面などを理由に複数校から入学を断られた。