ミャンマーでの大地震の犠牲者を追悼する僧侶のトンダラさん(手前)と技能実習生ら=17日午後、埼玉県東松山市の「悟り寺」

 3月にミャンマーで起きた大地震を受け、同国出身者が集う埼玉県東松山市の「悟り寺」で17日、僧侶や技能実習生ら約30人が、現地の犠牲者を追悼した。参加した同県越谷市の会社員ミョーミンコーさん(28)は「祈ることしかできないので、心を込めた」と話し、遠く離れた古里の惨状に思いを寄せた。

 この日はミャンマーにおける正月「ティンジャン」に当たり、本来はお祝いをする風習がある。ただ悟り寺に集まった参加者は、沈痛な表情で被災者に黙とうをささげ、大きな声でお経を読み上げた。

 寺は募金活動でこれまでに約230万円を現地の寺に送った。被災した孤児院の修繕や物資購入などに充てるという。