JR九州は17日、博多と韓国・釜山を結んでいた高速船クイーンビートルを、クルーズ船事業を展開する韓国企業に売却したと発表した。同船を巡っては、浸水を隠蔽したまま運航を続けた疑いで、福岡海上保安部が子会社前社長らを書類送検しており、JR九州も高速船事業から撤退していた。日韓航路で運航しないことを売却条件とした。5月中に引き渡す。
売却先は「パンスターラインドットコム」。同社のグループ会社は大阪や長崎・対馬と、釜山を結ぶ船舶事業を展開している。JR九州によると、売却額は非公表で、売却後の船の具体的な活用策は不明。