【ワシントン共同】トランプ米大統領は15日、重要鉱物の輸入依存が国家安全保障に与える影響を調査するよう指示する大統領令に署名した。通信やエネルギー、軍事など幅広い分野に使われ重要性が高いと指摘しており、リスクがあると判断すれば追加関税を検討する。通商拡大法232条に基づく措置。
商務長官が輸入の現状や国内の生産能力を調べて、調査開始から180日以内にトランプ氏に最終報告する。電気自動車(EV)やスマートフォンなど重要鉱物を使った関連製品も調査の対象にする。
米政府は、重要鉱物と関連製品は海外の、特に敵対関係にある国に依存していると説明。米国の経済や防衛体制にとって深刻なリスクとなる可能性があるとの認識を示した。
中国は4月、米国による高関税の報復措置として、7種類のレアアース(希土類)を輸出規制の対象に加えた。