【ワシントン共同】米首都ワシントンで12日、毎年恒例の「全米桜祭り」のパレードが開かれた。気温10度を下回る寒空の下、各地の高校のマーチングバンドや地域団体、企業が参加。桜をイメージした衣装を身にまとい、ダンスや歌を披露しながら通りを歩いた。日本の企業や団体による和食や伝統工芸品の出店も多数並んだ。
南部バージニア州のジョイ・ウォーマックさん(46)は「ここ数年パレードを見ている。華やかで春の始まりにふさわしい。きょうは少し寒いけど」と笑った。息子のジェレマイア君(2)は巨大な風船が通り過ぎるたびに歓声を上げて手を振っていた。
3月下旬に見頃を迎えた桜はほぼ散っており、英国から旅行中のデービッド・アンドリューさん(62)は「トランプ大統領の政策で世界は揺れているが、祭りは別物。桜の開花時期を考えると、パレードはもう少し早めた方が良い」と話した。
日米友好を願う桜祭りは1912年に東京から桜の苗木約3千本が贈られたことにちなむ祭典。