岐阜県美濃加茂市山之上地区でハーブの一種ローゼルの栽培を通して地域振興に取り組む「みのかもローゼル振興会」と「山之上まちづくり協議会」は、廃棄される梨などのロスフルーツを使用した手作りジャム3種類と、クラフトジンジャーシロップを開発した。5月からの販売を前に、市役所で藤井浩人市長にお披露目した。
「岐阜新聞デジタル クーポン」始めました!対象店舗はこちら振興会は、協議会の約30人の栽培者と食品業者など約30団体で組織。山之上地区の果樹園の耕作放棄地対策としてローゼルを栽培し、加工品開発も行っている。
手作りジャムは、市特産の和梨と、巨峰、イチジクの3種類。高温障害を受けた梨や食品製造工場から発生するロスフルーツを使用し、ローゼルの爽やかな酸味が感じられる。社会福祉法人いぶき福祉会第二いぶき(岐阜市)が開発した。
クラフトジンジャーシロップは、クラフトコーラシロップを製造する東和組立(美濃加茂市川合町)が協力して開発。ショウガとスパイス、ローゼルを調合した鮮やかな赤色で、炭酸水やお湯で割って味わう。
お披露目会には振興会の長尾久会長、酒向謙治副会長、後藤益宏事務局長や、東和組立の林佳寿彦社長らが出席。長尾会長は「ローゼルと市内の農産物などをかけ合わせ、フードロスを少なくしたいとの思いで開発し、おいしく喜んでもらえる商品になった」とアピールした。藤井市長は「素晴らしい特産品ができた。市内の店で市民が手に取ってもらえるように呼びかけたい」と話した。
商品は5月10、31日、6月1日に、ぎふ清流里山公園(美濃加茂市山之上町)で行われる「全国都市緑化ぎふフェア」のイベントで、ジャム3種セット(2400円)を100セット、シロップ(千円)500本を限定販売する。