東大の入学式が11日、東京都千代田区の日本武道館で開かれ、3122人が新たなスタートを切った。藤井輝夫学長は式辞で「グローバル化と多様性の時代では、誰もがマイノリティーになり得る。他者に対する深い理解や配慮に基づくリテラシーを育むことが求められる」と述べた。
国際人権団体「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」日本代表の土井香苗さんも登壇。東大在学中にアフリカで過ごした経験に触れ「世界は広く、素晴らしいことも悲惨なこともある。海外に飛び出す機会をつかみ、社会の『現場』を体験してほしい」と祝辞を贈った。
東大は25年度の学部入学者から年間授業料を約10万7千円引き上げ、64万2960円とした。