【キーウ共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は9日、ウクライナ軍特殊部隊からの情報として、少なくとも155人の中国人が兵士としてロシア軍に参加していると明らかにした。155人について、旅券や出身地、年齢など個人情報を把握していると主張した。
ゼレンスキー氏によると、ロシア軍はTikTok(ティックトック)など交流サイト(SNS)を通じて中国人兵士を募集しており、中国当局も把握。採用時期は2024年後半がほとんどだが、23年に採用された兵士もいる。砲手などとして従事しているという。
ゼレンスキー氏は8日、ロシア軍に多くの中国人が加わっていると主張していた。中国政府は9日「根拠がない主張だ」と否定していた。
ゼレンスキー氏は9日、東部ドネツク州でウクライナ軍の捕虜となった20代と30代の中国人兵士が、中国語で尋問に答える様子を写した動画をSNSで公開した。この2人を、ロシア軍の捕虜となっているウクライナ軍兵士と交換する用意があるとの考えを示した。