気象科学館の新たな大型展示「大雨災害サバイバル」=7日、東京都港区

 気象庁の気象科学館(東京都港区)で、大雨時の情報の集め方や、避難の仕方をゲーム感覚で学べる新たな大型展示「大雨災害サバイバル」が、16日から本格的に公開される。線状降水帯による大きな被害が頻発しており、気象庁の担当者は「家族連れにも体験してもらい、命を守るための行動を一緒に考えるきっかけにしてほしい」と話している。

 4人まで同時に参加でき、架空の都市を舞台にスマートフォンに見立てた端末を操作。雨の状況や現在地が示され、土砂災害や浸水、洪水の危険度が分かる防災情報サイト「キキクル」やハザードマップ、ライブカメラなどから制限時間内に情報を集める。

 避難するかや、どんな経路で逃げるかを選択すると、判断が正しかったかどうかや、下水道や水路から雨水があふれる「内水氾濫」など注意するべきことの解説を見ることができる。

 気象庁の前身、東京気象台が気象業務を始めてから6月で150年を迎えるのを記念した事業の一環で、3月から試験的に公開され、調整を経て運用が始まる。