9日、イタリアの上下両院の合同会議で演説するチャールズ英国王(ロイター=共同)

 【ロンドン共同】チャールズ英国王が9日、英国の君主として初めて、イタリアの上下両院の合同会議で演説した。「私たちは民主主義の価値観を守るために団結している」と述べ、両国と日本による次期戦闘機の共同開発にも触れた。

 国王は、2035年までの配備開始を目指す戦闘機の共同開発が「信頼関係を象徴している」と指摘。ウクライナ支援で足並みをそろえてきたことも振り返った。9日は国王夫妻の結婚20周年でもあり「イタリアは私たちにとって、とても大切な場所だ」と強調した。

 国王はこの日、イタリアのメローニ首相と会談した。夜には、結婚20周年を祝う大統領府での晩さん会にカミラ王妃と出席する。