ドミニカ共和国のナイトクラブで発生した事故に巻き込まれ、プロ野球で活躍したトニ・ブランコさんが死去したことを受け、球界関係者らが9日、元強打者を悼んだ。中日でともに戦った同球団の井上一樹監督は「強力な助っ人だった。性格もすごく良くて、日本になじみたいという思いをすごく持っていた」としのんだ。
ブランコさんは2009〜12年に中日でプレーし、4番打者として10、11年のセ・リーグ連覇に貢献した。当時、中軸に並んだ中日の森野将彦打撃・作戦コーチは「強いドラゴンズを支えてくれた。とても残念でならない」と嘆いた。同じく優勝メンバーの山井大介投手コーチは「仲間を思いやる優しい面と、4番として頼れる面のある人だった」と哀悼の意を示した。
DeNAの三浦大輔監督は元チームメートの訃報に触れ、沈痛な表情を浮かべた。13、14年と、ともに同球団をけん引。ブランコさんは陽気な性格で仲間を盛り上げ、一緒に食事にも出かけていたといい「本当に心優しい選手だった。びっくりした」と声を落とした。