【ワシントン共同】米上院本会議は8日、トランプ大統領が駐日大使に指名した実業家ジョージ・グラス氏の人事案を賛成多数で承認した。近く着任する見通し。日本に対し同盟強化に向けた防衛費増額や、対米貿易黒字の削減を求める考えを示している。トランプ政権が「最大の競争相手」と位置づける中国への厳しい姿勢でも知られる。
グラス氏はトランプ氏との距離が近いとされ、日本政府は橋渡し役を期待。トランプ政権の「相互関税」措置を受け、日米の交渉が本格化する中、トランプ氏の代理人として日本側に譲歩を迫る場面も想定される。
グラス氏は人事承認に向けた上院外交委員会の公聴会で日米関係を「過去最高」と評価した。