勉強会で発言する上川陽子呼びかけ人代表(中央)=8日午後、国会

 自民党の国会議員有志でつくる勉強会(上川陽子呼びかけ人代表)は8日、腎臓病の患者が状況に応じて、体や心のつらさを和らげる緩和ケアや治療を選べるよう、関連学会にガイダンス作成や体制整備を求める提言案を大筋でまとめた。

 提言案では、日本透析医学会や日本腎臓学会などを念頭に「関連学会は治療や緩和ケアの選択をする際の意思決定のあり方を含めたガイダンスを作成する」とした。学会は、人材育成のための研修体制を整備するとともに啓発も図る。

 厚生労働省には、緩和ケアに使う鎮痛剤の対象を、がん患者だけでなく腎臓病患者へ拡大することや、2026年度の診療報酬改定での対応を検討するよう促した。