【ワシントン共同】イスラエルのネタニヤフ首相は7日、パレスチナ自治区ガザの停戦とイスラム組織ハマスが拘束する人質の解放に向けた交渉を巡り、米国と共に「新たな案に取り組んでいる」と述べた。引き続きハマスの壊滅を目指す考えも示した。トランプ大統領とホワイトハウスで会談した際、記者団に語った。
戦闘開始から7日で1年半。1月に発効した停戦合意は、3月中旬にイスラエル軍が攻撃を再開したため崩壊の危機に陥っている。ネタニヤフ氏が言及した案の詳細は不明だが、行き詰まる人質解放交渉の打破につなげる狙いがある。
ネタニヤフ氏は「人質全員の奪還とハマスの排除に尽力している」と強調。トランプ氏も「人質の救出に全力を挙げている」と話した。
両首脳の対面での会談は、第2次トランプ政権発足後、2度目。ロイター通信によると、トランプ氏は会談後、米国がガザを「所有」する構想について記者団に「良いことだ」と改めて語った。予定していた共同記者会見は見送った。