地元の石川県津幡町での春巡業に参加し、朝稽古で相撲を取る大の里(右)=7日

 大相撲の春巡業は7日、石川県津幡町で行われ、同町出身の大関大の里が声援を一身に浴びた。春場所で3度目の優勝を果たし、夏場所(5月11日初日・両国国技館)では初の綱とりに挑む。「現役中に地元で巡業ができるのは大きいこと。力に変えて頑張りたい」と強い決意をにじませた。

 津幡町では55年ぶりの巡業開催で、会場は満員の2500人で埋まった。少年時代を知る人も多く訪れ「大の里というより、(本名の泰輝で)泰ちゃんと呼ばれた」と照れ笑い。朝稽古では相撲を取る稽古を再開し、関脇大栄翔や幕内明生らと7勝1敗だった。

 地元の少年相撲教室の後輩たちにも胸を出し「競技人口が増えてくれたらうれしい」。