農林水産省は7日、全国のスーパーで3月24〜30日に販売されたコメ5キロ当たりの平均価格が前年同期と比べて2倍超の4206円だったと発表した。前週比では約10円高く、13週連続の値上がり。データの集計を始めた2022年3月以降の最高値を更新した。3月下旬から政府備蓄米が店頭に並び始めたが、現時点では販売による値下がりは実現していない。
3月10〜12日に行った備蓄米の初回入札で約14万2千トンが落札され、一部の店頭では平均価格より2割ほど安い3500円程度で販売されている。ただ、まだ量が少なく、備蓄米以外の販売価格は下がっていないもようだ。
備蓄米は今月に入って販売量が徐々に増えているとみられ、全体への値下げ効果が表れるかが今後の焦点となる。
初回入札の平均落札価格は玄米60キロ当たり2万2914円で、直近の業者間取引より13%ほど低かった。3月26〜28日の2回目入札では約7万トンが落札され、価格は初回より2%ほど低い2万2380円だった。2回目入札分も早ければ今月中に店頭販売が始まる見通しだ。