トランプ米政権の関税政策で世界経済の先行き懸念が強まる中、ニューヨーク原油先物相場は日本時間7日午前の取引で、指標となる米国産標準油種(WTI)の5月渡しが一時、節目の1バレル=60ドルを下回った。60ドル割れは2021年4月以来約4年ぶり。
トランプ政権は今月5日に世界各国・地域への一律10%の相互関税を発動し、9日には国・地域別に上乗せする第2弾を予定。これに対して中国も前週末4日に報復関税を打ち出し、貿易戦争激化の恐れが強まった。これを受けてニューヨーク原油先物は4日も大きく値下がりしていた。(共同)