総務省消防庁が、岩手県大船渡市で発生した大規模な山林火災を巡り、延焼拡大の要因を分析し、効果的な消火方法を検討する有識者会議を設置することが分かった。初会合を11日に開く方針。今後の山林火災の対策に生かしたい考えで、夏ごろに報告書を取りまとめる。関係者が7日、明らかにした。

 有識者会議では、大船渡市の山林火災の初動状況や消火方法などを確認し、延焼拡大の防止策や効果的な空中消火の技術的な課題を話し合う。火災や森林が専門の大学教授らのほか、自治体の危機管理担当の職員が参加する予定。

 山林火災は2月に発生。1人が死亡し、平成以降で国内最大となる約2900ヘクタールを焼失した。