システム障害でETC専用レーンが閉鎖された中央自動車道小牧東インターチェンジ=7日午前11時40分、愛知県小牧市

 東名高速道路や中央自動車道などの自動料金収受システム(ETC)に障害が発生したトラブルで、管轄する中日本高速道路(名古屋市)は7日、100カ所を超える料金所で応急復旧作業が完了し、同午後2時、発生から約38時間ぶりに運用を再開したと発表した。同社によると、ETCに関するシステムの一部に問題が生じたとみられると説明した。

 本格復旧の時期の見通しは立っておらず、「早期の原因究明に努めたい」としている。当初、7月に実施予定の深夜料金の見直しに伴い、今月5日から実施したシステムの改造が影響した可能性があると説明していた。

 障害は6日午前0時半ごろに発生。正常な課金ができずにETCレーンの発進制御バーが開かなくなり、影響が順次拡大し、東京、神奈川、山梨、長野、岐阜、静岡、愛知、三重の計8都県で、最大17路線106カ所のETCが利用できなくなった。

 同社は復旧までの間、障害が発生した料金所のレーンを開放。ETCを使って料金が支払えなかった場合、同社ホームページの専用フォームで精算するよう求めている。