【ジュネーブ共同】国連貿易開発会議(UNCTAD)は3日、2025年版の技術・革新報告書を発表し、AIの市場規模が33年に4兆7720億ドル(約712兆円)に膨らむと見通した。23年の1890億ドルから約25倍の成長。24年のAIを含む先端技術の利用に対する準備状況では、日本を170カ国・地域中20位とし「十分な準備」と評価した。

 報告書によると、多様な機器を通信でつなぐモノのインターネット(IoT)なども合わせた先端技術の市場全体は、23年の2兆5千億ドルから33年には16兆4千億ドルに成長する。著しく拡大すると見積もったAIは大きな経済発展をもたらす一方で、米国や中国の企業にインフラや専門家が集中しているとの格差も指摘した。世界中の仕事の最大40%に影響を及ぼす可能性があり、自動化や失職への懸念も高まる。

 途上国は3分の2以上がAIの戦略を持っておらず、グリンスパン事務局長は「AIの国際的な枠組みをつくり出せるよう、技術から人へ重点を移し、国際協力を強化する必要がある」と述べた。