核兵器保有国と非保有国の有識者が核軍縮の道筋を話し合う「国際賢人会議」の最終会合が30日、東京都内で開かれた。31日まで2日間の日程で、来年の核拡散防止条約(NPT)再検討会議に向けて提言を取りまとめる方針だ。岩屋毅外相も出席し「唯一の戦争被爆国であるわが国が、核兵器のない世界実現に向けた国際社会の取り組みを主導していく決意だ」と述べた。
岩屋氏は、核兵器禁止条約第3回締約国会議へのオブザーバー参加見送りに関し「非常に難しい決断だった」と説明。「核兵器国と非核兵器国が広く参加するNPTこそが、核兵器のない世界に向けた唯一の普遍的な枠組みだ」と強調した。
グテレス国連事務総長はビデオメッセージを寄せ「核の脅威が冷戦終結以来、最も高まっている。国際的な不拡散体制が崩壊の危機にひんしている」と訴えた。
31日には、座長の白石隆・熊本県立大特別栄誉教授が記者会見で提言内容を説明。委員が石破茂首相と面会する予定。4月1日には賢人会議を創設した岸田文雄前首相や被爆者と共に意見を交わす公開行事を開く。