【キーウ共同】ドイツ紙ウェルト電子版は22日、ロシアとの戦闘終結後のウクライナに英仏主導の有志国連合が平和維持部隊を派遣する計画について、中国が参加を検討する姿勢を示していると報じた。欧州連合(EU)外交筋の話としている。
ウェルトによると、ブリュッセルに駐在する中国の外交官が欧州側に対し、中国の平和維持部隊参加は考えられるか、または望ましいかなどを打診したという。EU外交筋は中国の参加により、ロシアが平和維持部隊を受け入れる可能性が高まるとの見方を示した。
ただロシアのラブロフ外相は欧州部隊のウクライナ派遣について「北大西洋条約機構(NATO)の潜在的な駐留だと見なす」とし、平和維持部隊の派遣を受け入れない考えを示している。米ブルームバーグ通信によると、ロシアは中国など中立国による部隊派遣には反対しない方針。
有志国連合は27日、戦争終結後のウクライナの「安全の保証」に向けた支援計画策定に関する首脳会合をパリで開く予定。ウクライナのゼレンスキー大統領も参加する。