警視庁の特殊詐欺防止啓発イベントに参加した角田夏実選手。左は光が丘署の蔵谷吉喜署長=22日午前、東京都練馬区

 昨夏のパリ五輪柔道女子で金メダルを獲得した角田夏実選手が22日、東京都練馬区の商業施設で警視庁特殊詐欺対策本部の啓発イベントに参加した。被害一掃に向けた「気合入れ」と称して、同庁光が丘署の蔵谷吉喜署長相手に得意のともえ投げを披露した。

 警察をかたり「キャッシュカードが犯罪に使われている」とする不審な電話を受けた経験があると明かし「一度電話を切って、冷静に考えてほしい」と呼びかけた。

 蔵谷署長は全国の警察本部や警察署の電話番号を着信画面に偽装表示させ、金をだまし取る手口が増えていることを紹介。「警察が電話で金銭を要求することはない」と強調した。