政府は行政手続きに必要な戸籍証明書の提出を、紙ではなくオンラインで完結できるようになる「戸籍電子証明書」の活用を本格化させる。24日からは、パスポートの新規取得や「マイナ免許証」の本籍情報変更で利用可能に。政府は今後、他の手続きにも広げる方針で、紙の証明書を取得し、行政機関に提出していたこれまでの負担が軽減される。
法務省によると、国民一人一人の戸籍情報にひも付けられる16桁のパスワード「戸籍電子証明書提供用識別符号」を利用する。手続きではまず、マイナンバーカード取得者向けサイト「マイナポータル」で、符号を無料で取得。申請情報と符号を行政機関に送信すれば、対応する戸籍電子証明書が行政機関に提供される。
24日から符号が使えるのは他に、海外在住の日本人が大使館などに戸籍証明書を提出したい場合や、マイナ免許証の本籍情報の書き換え時。符号は一回取得すれば3カ月有効で、別の手続きでも利用できる。マイナポータルだけでなく、市区町村の窓口でも取得できる。