【エルサレム共同】イスラエルのネタニヤフ首相は18日のテレビ演説で、同日実施したパレスチナ自治区ガザへの大規模空爆は「始まりに過ぎない」と述べ、イスラム組織ハマスに人質を解放するよう強く迫った。ガザ攻撃再開を受け、危機に直面する停戦交渉について「攻撃を続けながら実施する」と主張した。

 ハマスが人質解放に応じるかどうかは不明。イスラエルが攻撃をさらに強めれば、ハマスが報復に踏み切る恐れもあり、緊張が高まっている。

 一方、ハマスに連帯を示すイエメンの親イラン武装組織フーシ派は18日、イスラエル南部の軍基地に向けて弾道ミサイルを発射したと表明。ガザへの攻撃をやめなければ、標的を拡大すると警告した。イスラエル軍はミサイルを領外で迎撃したと発表した。

 イスラエル軍は18日、ガザ全域で大規模空爆を実施。ガザ保健当局によると、少なくとも404人が死亡した。イスラエル軍はガザの一部の住民に退避を要求しており、地上作戦など攻撃をさらに拡大する恐れがある。