レブンアツモリソウ(環境省提供)

 環境省は18日、絶滅の恐れがある野生生物をまとめたレッドリストの改訂を公表した。鹿児島県の屋久島を産地とする「ヤクシマスギバゴケ」は過去50年前後の間に生育の情報が得られないため、絶滅したと判断した。

 環境省によると、ヤクシマスギバゴケは屋久島の数カ所が産地として知られ、森林伐採が影響して消失した産地もあった。絶滅危惧1類とされてきたが、1973年以降、確認されていない。

 北海道の礼文島では絶滅危惧1B類とされていた植物「レブンアツモリソウ」の生育数が回復し下位の準絶滅危惧に変更された。

 植物、菌類の絶滅危惧種は20年に公表された前回の2270種から2063種へと減少した。