大阪・関西万博の期間中、空き駐車場を求めて移動する「うろつき交通」に対応するため、大阪府と大阪市は予約制駐車場を導入する。周辺住民や運送事業者らの利用を念頭に、会場と近隣の主要鉄道駅周辺に約600台分を確保。駐車場探しで起きる渋滞を回避する狙いだ。万博来場者の予期せぬマイカー利用を「抑止」できるかどうかが鍵を握る。
万博会場には多い日で22万人超の来場が見込まれる。マイカーでの乗り入れはできず、3カ所の専用駐車場に止めてシャトルバスに乗り換える「パーク・アンド・ライド」で来場する。この駐車場も事前予約が必要だ。
府市や日本国際博覧会協会(万博協会)は、こうした仕組みを知らずに車で訪れた来場者や、万博来場前後に観光で車を使う人が増えて住民らが駐車できなくなる事態への対策を検討。コインパーキングへの予約制導入が決まった。
事業者に協力を呼びかけた結果、会場の人工島・夢洲付近に330台分、JR大阪駅を含むエリアで78台分、JR難波駅を含むエリアで184台分を14日までに確保した。