大阪府警本部

 大阪府八尾市の集合住宅でコンクリート詰めにされた遺体が見つかった事件で、死体遺棄容疑で逮捕された男が「姉の娘が泣きやまず、しつけで顔を数発殴った。翌朝冷たくなっていた」と説明していることが3日、捜査関係者への取材で分かった。府警八尾署は司法解剖を実施して死因を調べており、傷害致死容疑も視野に経緯を慎重に調べる。

 捜査関係者によると、逮捕された大阪市平野区の無職飯森憲幸容疑者(41)が「コンクリート詰めは父親から持ちかけられ、2人でやった」「服を全部脱がして固めた」と話していることも判明。80代父親は認知症で施設に入所しており、署が裏付け捜査を進める。

 容疑者は、遺体について「7歳ぐらいの姉の娘で、自分が預かっていた」と供述。顔を数発殴った後、泣きやんだため放っておいたと話しているという。

 遺体は今年2月、八尾市の集合住宅の一室にあった衣装ケースからコンクリート詰めの状態で発見され、署が調べたところ内部から子どもとみられる遺体が見つかった。