上昇曲線はとどまることを知らない県岐阜商強打線。群を抜く高い潜在能力を誇りながら、春までの得点力不足、大会直前の不調がうそのような猛打爆発。「準決勝、決勝で好調に、甲子園で絶好調に」の名将鍛治舎巧監督ならではの調整がぴたりとはまっている。中でも外野手の頭を越える鋭い打球、これまでほしくてなかなか取れなかった畳みかけるような追加点。今大会の台風の目・岐阜各務野を粉砕した準決勝は、全国に誇れる強打を鮮やかに印象づけた。
■ファーストストライクからフルスイングの徹底が大会随一の強打線生む
試合を重ねるごと全体に好調さを増している県岐阜商打戦だが、中でも大会に入り、1番に座った日比野遼司は手が付けられないほどだ。鍛治舎監督が「起点として日比野がよく機能している」とたたえるように4度の回の先頭打者としてすべて安打を放った。
中でも試合の流れを決めた初回の猛攻は日比野のバットがいざなった。

「追い込まれたので、ファウルしながら甘い球を待った」との言葉通り、3連続ファウル後の6球目、甘いチェンジアップを右前打。好調駒瀬陽尊は二ゴロに倒れたが、3番加納朋季、4番垣津吏統が連続で野手の頭を越す二塁打。7番坂口路歩まで5連打で4点を挙げ、岐阜各務野躍進の立役者日下部瑠輝をノックアウトした。

その後は相手のめまぐるしい投手交代、日下部の粘り強い投球に突き放せなかったが、加点は着々。...