BPOの放送倫理検証委員会は24日、家の清掃や遺品の買い取りを行う業者へ密着する毎日放送の番組「ゼニガメ」に「基本的な事実確認が不十分で、放送倫理違反があった」との意見を公表した。
問題があったのは2024年7月の放送回。空き家整理を依頼された業者が金庫から金の延べ板を発見し買い取る様子を放送、後に金庫と延べ板は業者の社長が準備したものと判明した。
意見書によると、実際は依頼そのものが架空であり、依頼人も社長が仕立てた「偽物」だったという。
毎日放送は「指摘を真摯に受け止め、今後の番組制作において事実確認の徹底など、再発防止策を実行していく」とコメントした。