23日の東京外国為替市場の円相場は対ドルで下落し、一時1ドル=143円台前半を付けた。米連邦準備制度理事会(FRB)の独立性を巡る懸念が和らぎ、円売りドル買いが優勢となった。

 午後5時現在は前日比1円58銭円安ドル高の1ドル=141円86〜88銭。ユーロは11銭円安ユーロ高の1ユーロ=161円51〜55銭。

 トランプ米大統領は、FRBのパウエル議長を「解任するつもりはない」と発言。早朝に一時1ドル=143円台前半まで売られた。

 ただその後は、調整中の加藤勝信財務相とベセント米財務長官の会談で円安是正が議題になるとの見方が改めて広がり、円高ドル安に振れた。