大阪・関西万博に参加するイスラエルとトルコが23日、開館式を開いた。イスラエルの式典ではギラッド・コーヘン駐日大使が「日本との友好関係は長く強い。協力関係はますます発展していく」とあいさつした。イスラエルの展示品をめぐっては、パレスチナが反発している。
イスラエルがブースを置く共同館「コモンズC」で開いた式典では、ユダヤ教の儀式やテープカットが行われた。
展示の目玉は、古代のユダヤ人王朝がエルサレムに築いた塔の一部とされる重さ約1・5トンの建築石で、エルサレムから空輸した。コーヘン氏は「ユダヤ人とエルサレムとの分かち難いつながりを表現している」と説明した。一方、パレスチナ側は、エルサレムはイスラエル占領下にあるとし、展示は占領地からの文化財輸出を禁じる国際条約に違反するとして抗議している。
イスラエルはイスラム組織ハマスの越境攻撃に対する報復として、パレスチナ自治区ガザへの攻撃を続けており、民間人被害が拡大している。
トルコの開館イベントは大阪市内のホテルで行われた。