23日午前の東京外国為替市場の円相場は対ドルで前日から一時2円以上下落し、1ドル=142円台後半を付けた。トランプ米大統領が連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長を「解任するつもりはない」と発言したことで、中央銀行の独立性への懸念が和らぎ、相対的に安全とされる円を売ってドルを買う動きが優勢となった。
午前10時現在は前日比1円79銭円安ドル高の1ドル=142円07〜09銭。ユーロは53銭円安ユーロ高の1ユーロ=161円93銭〜97銭。
米政府高官が関税政策による米中の貿易摩擦が近く緩和されるとの見解を示したことも、円を売る動きにつながった。