フジテレビの親会社フジ・メディア・ホールディングス(HD)は23日、社外取締役の選任を求める株主提案をした米投資ファンドのダルトン・インベストメンツ側から候補者1人を差し替えるとの書面を受け取ったと発表した。選任された場合、放送法に抵触し「認定放送持ち株会社」の認定が取り消される恐れが出たためとみられる。
複数の放送局を子会社として傘下に置ける認定放送持ち株会社の制度では、日本国籍を持たない取締役が選任された場合、原則として認定が取り消されるという。
フジHDの指摘でダルトンは取り消しの可能性を認識したとみられ、取締役候補12人のうち1人を変更する。