【ワシントン共同】米ワシントンの連邦地裁は22日、トランプ政権による政府系メディア、ボイス・オブ・アメリカ(VOA)の活動停止は違法だとして、放送を再開するよう命じた。中国や北朝鮮を含むアジアに照準を合わせた「ラジオ自由アジア」や、中東地域向けの「中東放送ネットワーク」の再開も求めた。米メディアが報じた。

 連邦地裁はVOAが議会の予算措置を受け、自由な報道が存在しない地域で報道を続けてきたと指摘。政権による資金停止は「性急で無差別な対応だ」と批判。職員らを番組に復帰させ、資金の凍結解除を命じた。

 VOAはナチス・ドイツのプロパガンダに対抗するため1942年に放送を開始した。