経済産業省は21日、2040年に向けた日本経済の成長シナリオをまとめた。国内投資が現在の約2倍に当たる200兆円に拡大すると仮定した場合、名目値で見た40年国内総生産(GDP)は975兆円となり、節目の1千兆円に迫ると試算した。人口減少下でも人工知能(AI)の活用やデジタル化を進め、産業構造の転換を加速すべきだと指摘した。
24年の名目GDPは物価高を受け、通年ベースで初めて600兆円を超えた。経産省の試算は、単純計算で約1・6倍に増加することになる。40年の1時間当たりの名目賃金は、21年に比べ約1・9倍の5366円に伸びる。省力化により生産性が高まるとした。