4月に首長選が相次ぐ「ミニ統一地方選」は20日、3回目の投開票日を迎え、14県で16市長選が投開票された。与野党対決となった福島県郡山市長選、茨城県筑西市長選は野党系候補が相次いで勝利した。対決型以外でも自民党推薦候補の敗北が目立った。27日投開票の18市長選も告示され、無投票で2市長が決まった。
郡山市長選は立憲民主、国民民主、社民各党の県連や連合福島が支援した元県議が、自民党郡山総支部推薦の元県議らを破った。筑西市長選は立民県連幹事長を務めた元県議が、複数の自民支部が推薦する元市議、自民系元市議に競り勝った。
埼玉県秩父市長選では自民、公明両党推薦の現職が無所属新人の元市議に敗れた。新潟県糸魚川市長選でも前市長の後継候補だった自民推薦の元市議会副議長が、無所属新人の元県立高校長に敗北した。
ミニ統一地方選は「平成の大合併」により、4年に1度、首長、地方議員の選挙が4月に集中する事象。今年は6回目で、夏の参院選の情勢を占う目安として注目される。