19日、台北市の講演会場でつえをつく安倍昭恵さん(共同)

 【台北共同】故安倍晋三元首相の妻昭恵さんが19日、台北市で講演し、安倍氏が訴えていた「台湾有事は日本有事」について「私なりに考えてみると『台湾の無事は日本の無事』という意味なのだと思う」と述べた。インド太平洋地域の安全保障をテーマにしたシンポジウムで講演した。

 昭恵さんは「(安倍氏は生前)日本を愛し、台湾を愛し、この地域の平和を誰よりも願っていた」と回顧。安倍氏が存命ならば日台が無事であるためにはどうしたらよいか「懸命に方法を考えていたと思う」と述べた。

 中国の台湾への軍事圧力を踏まえ「何よりも隣人同士の関係をもっと緊密にしていくことが大切だ」と主張した。