昨年11月に開催された自動車の世界ラリー選手権(WRC)で、岐阜県恵那市のコースに車で進入し競技を妨害したとして、威力業務妨害罪に問われた会社員須田真吾被告(42)に、岐阜地裁多治見支部は17日、「危険かつ悪質で、結果は重大だ」として懲役2年6月、執行猶予5年(求刑懲役2年6月)の判決を言い渡した。
細野なおみ裁判官は判決理由で「知人との待ち合わせ場所に赴くための犯行で、身勝手で自己中心的。衝突事故が発生しかねない」と指摘。「約1年かけて準備された競技が中止になり、主催者は国際自動車連盟(FIA)に800万円を超える罰金の支払いを余儀なくされた。刑事責任は軽視できない」と述べた。