【ワシントン共同】米労働省が11日発表した3月の卸売物価指数は、前年同月より2・7%上昇となった。伸び率は2月の3・2%から縮小し、3・3%程度の上昇を見込んだ市場予想を大幅に下回った。サービスが3・6%、モノは0・9%それぞれ上昇した。
トランプ米政権による関税強化で将来的に物価高につながるとの懸念が高まっている。インフレの再燃を招けば、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策にも影響を与えそうだ。
モノのうち食品は3・7%上がった。エネルギーは6・7%下落した。変動が激しい食品とエネルギーを全体から除いたコア指数は3・3%の上昇で、市場予想の3・6%程度を下回った。