自民党東京都連は夏の参院選東京選挙区(改選数6)に、難民申請者を支援するNPO法人代表理事の渡部カンコロンゴ清花氏(34)を擁立する方向で調整に入った。近く党本部に上申する。公認が決まれば武見敬三氏に加えて2人目の自民候補となる。石原伸晃元幹事長も公募に手を挙げていたが選ばれない見通しとなった。関係者が11日、明らかにした。
都連は2019年参院選で擁立した丸川珠代氏が昨年10月の衆院選に出馬したため、候補を公募していた。11日に都内で開いた選考委員会で井上信治都連会長に一任した。
渡部氏は浜松市出身。難民申請者らと企業のマッチングを支援するNPO法人「WELgee(ウェルジー)」を設立し、代表理事を務めている。
石原氏は21年の衆院選で落選。昨年の衆院選に立候補せず、参院選出馬を模索していた。
東京選挙区は非改選の欠員補充と合わせた「合併選挙」が実施され、当選者は7人となる。6位までの当選者の任期は通常通り6年だが、7位の候補は補欠選挙の当選者と扱われ、任期は28年までの3年となる。