13日に開幕する大阪・関西万博会場の定点撮影写真。更地から整備が進み、大屋根リングの周囲にパビリオンが立ち並んだ=大阪市此花区の夢洲(上から2021年12月、24年2月、25年4月8日、さきしまコスモタワー展望台から撮影)

 大阪・関西万博の開会式が12日に夢洲の会場で開かれる。天皇陛下や石破茂首相が出席し、13日から半年続く国際的な祭典の幕開けとなる。海外パビリオンの建設遅れや整備費用の増大といった問題も相次いだが、予定通りの開催にこぎ着けた。海外から多数の要人訪問も想定されており、2820万人を見込む来場者を国内外から迎えることになる。

 万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」。84棟のパビリオン(国内27棟、海外57棟)が立ち並び、最新技術や文化を紹介する。参加国は158の国・地域となった。来日した王族や政治家、企業関係者との交流も期待されている。

 前売り券は1400万枚の目標を掲げたが、10日時点で約915万枚と未達だ。盛り上がりに欠ける状況を、開幕後に転換できるかどうかが焦点の一つとなる。来場者数が想定を割り込むと赤字になる可能性もある。

 大阪では55年前の1970年にも万博を開催、シンボルとなった「太陽の塔」は今も府民に親しまれている。